Emacsのブックマーク機能を使う
このページはEmacsに搭載されたブックマーク機能のチュートリアルです。
Emacsのブックマーク機能は、ブラウザのそれによく似ています。
Emacsのブックマークは、しばしば必要になるファイルを簡単に開けるようにします。
ブックマークを使う
ファイルをブックマークへ追加する
追加したいファイルを開いてください。
続いて、bookmark-setを呼ぶ[C-x r m]と、名前を入力するプロンプトが表示されます。
ブックマークファイルを開く
ブックマークを開くには、bookmark-bmenu-listを呼びます[C-x r l]。
ブックマーク一覧が表示されます。
この一覧でEnterを入力するかクリックすれば、ファイルを開きます。
また、oを入力すれば分割されたウィンドウでファイルを開きます。
ブックマークを保存する
ブックマークを保存するには、bookmark-saveを呼びます(ブックマーク一覧でsを入力する)。
もし保存しなければ、新たに追加されたブックマークは現在のセッションでのみ有効です。
つまり、Emacsを再起動すると表示されなくなってしまいます。
ブックマークを削除または名前を変更する
ブックマーク一覧を開いた状態で、Dでマークすればブックマークを削除します。
また、rを入力すればブックマークの名前を変更します。
ブックマークのコマンドとショートカットを忘れないようにするには
ブックマークコマンドは、メニューのEdit->Bookmarksにあります。
コマンドやショートカットを忘れてしまったときは、メニューを見てください。
メニューはEmacsのコマンドを覚えるための偉大なる道です。
また、ブックマークコマンドはすべてbookmark-で始まります。
本当に覚えなければいけないのは、bookmark-bmenu-listだけです。
いったんブックマーク一覧を開いてしまえば、describe-mode[F1 m]を呼ぶことでコマンドとショートカットの一覧を見ることができます。
起動時にブックマークを表示する
起動時にブックマークを表示するには、次のelispを初期化ファイルへ追加してください。
(setq inhibit-splash-screen t) (require 'bookmark) (bookmark-bmenu-list) (switch-to-buffer "*Bookmark List*")
ブックマークファイルの場所
emacs 24.xでは、ブックマークファイルは~/.emacs.d/bookmarksにあります。emacs 23.xでは、~/.emacs.bmkにあります。
デフォルトの場所は、変数bookmark-default-fileによって制御されます。describe-variable[F1 v]を呼び、見てみてください。
デフォルトの場所は、次のように設定できます。
(setq bookmark-default-file (concat user-emacs-directory "bookmarks"))ブックマークファイルの読み込みは、次のようにします。
(bookmark-load bookmark-default-file t)
ファイルを早く開くほかの方法
最近開いたファイルを開くのも便利な機能です。参考:Emacs: Open File Fast: recentf-mode
ブックマークの1つの問題は、ファイルを直接開くキーがないことです。しかし、Emacs Lisp: Hotkeys to Open File Fastで実現できます。
参考
Emacs: Using Bookmark Feature
Emacsのブックマーク機能
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