2014年3月21日金曜日

Emacsのブックマーク機能

Google+で流れてきたEmacsのチュートリアルを日本語に訳してみました。

Emacsのブックマーク機能を使う

このページはEmacsに搭載されたブックマーク機能のチュートリアルです。
Emacsのブックマーク機能は、ブラウザのそれによく似ています。
Emacsのブックマークは、しばしば必要になるファイルを簡単に開けるようにします。

ブックマークを使う
ファイルをブックマークへ追加する
追加したいファイルを開いてください。
続いて、bookmark-setを呼ぶ[C-x r m]と、名前を入力するプロンプトが表示されます。

ブックマークファイルを開く
ブックマークを開くには、bookmark-bmenu-listを呼びます[C-x r l]。
ブックマーク一覧が表示されます。
この一覧でEnterを入力するかクリックすれば、ファイルを開きます。
また、oを入力すれば分割されたウィンドウでファイルを開きます。

ブックマークを保存する
ブックマークを保存するには、bookmark-saveを呼びます(ブックマーク一覧でsを入力する)。
もし保存しなければ、新たに追加されたブックマークは現在のセッションでのみ有効です。
つまり、Emacsを再起動すると表示されなくなってしまいます。

ブックマークを削除または名前を変更する
ブックマーク一覧を開いた状態で、Dでマークすればブックマークを削除します。
また、rを入力すればブックマークの名前を変更します。

ブックマークのコマンドとショートカットを忘れないようにするには
ブックマークコマンドは、メニューのEdit->Bookmarksにあります。
コマンドやショートカットを忘れてしまったときは、メニューを見てください。
メニューはEmacsのコマンドを覚えるための偉大なる道です。

また、ブックマークコマンドはすべてbookmark-で始まります。
本当に覚えなければいけないのは、bookmark-bmenu-listだけです。
いったんブックマーク一覧を開いてしまえば、describe-mode[F1 m]を呼ぶことでコマンドとショートカットの一覧を見ることができます。

起動時にブックマークを表示する
起動時にブックマークを表示するには、次のelispを初期化ファイルへ追加してください。
(setq inhibit-splash-screen t)
(require 'bookmark)
(bookmark-bmenu-list)
(switch-to-buffer "*Bookmark List*")

ブックマークファイルの場所
emacs 24.xでは、ブックマークファイルは~/.emacs.d/bookmarksにあります。emacs 23.xでは、~/.emacs.bmkにあります。
デフォルトの場所は、変数bookmark-default-fileによって制御されます。describe-variable[F1 v]を呼び、見てみてください。
デフォルトの場所は、次のように設定できます。
(setq bookmark-default-file  (concat user-emacs-directory "bookmarks"))
ブックマークファイルの読み込みは、次のようにします。
(bookmark-load bookmark-default-file t)

ファイルを早く開くほかの方法
最近開いたファイルを開くのも便利な機能です。参考:Emacs: Open File Fast: recentf-mode
ブックマークの1つの問題は、ファイルを直接開くキーがないことです。しかし、Emacs Lisp: Hotkeys to Open File Fastで実現できます。

参考
Emacs: Using Bookmark Feature
Emacsのブックマーク機能

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