2015年4月20日月曜日

Windows PowerShellでExcelが出力したCSVを読み込むには

先日、Excelで作成されたドキュメントを一括処理する作業をしていました。
最近「Windows PowerShellいいよ」という話をみかけたので、Windows PowerShellで自動化することにしました。

Windows PowerShellには、CSVを取り込むためのコマンドレットがあり、"Import-Csv"といいます。
ところがこのコマンドレット、Windows 7に標準でインストールされているバージョンでは、取り込む対象のエンコーディングを指定できないという致命的な欠点があります。Excelが出力するCSVのエンコーディングはShift-JIS。一方Import-CSVが対応しているのはUnicode。困りました。

解決策は2つあります。
1. Windows PowerShellをアップデートする
Windows PowerShell 3.0以降、Import-CSVに-Encodingパラメータが追加されました。"-Encoding Default"を指定すれば、Shift-JISのファイルにも対応できます。アップデートファイルは、下記参考の"Windows Management Framework 4.0"から取得してください。
Import-Csv -Path .\Book1.csv -Encoding Default

2. Get-ContentとConvertFrom-Csvを使用する
Get-ContentはShift-JISに対応していますので、Get-ContentとConvertFrom-Csvをパイプでつなぐことで読み込めます。
Get-Content .\Book1.csv | ConvertFrom-Csv

参考
Windows Management Framework 4.0
ConvertFrom-Csv
Get-Content
Import-Csv

2015年3月23日月曜日

Clojureでawtの画面を表示

ClojureからawtのWindowを表示するだけのサンプルプログラムです。
(ns myawt)

(import '(java.awt Frame)
        '(java.awt.event WindowListener))

(def window-width 600)
(def window-height 480)

(doto (Frame.)
    (.addWindowListener
        (proxy [WindowListener] []
            (windowActivated [e])
            (windowClosed [e] (System/exit 0))
            (windowClosing [e] (.dispose (.getWindow e)))
            (windowDeactivated [e])
            (windowDeiconified [e])
            (windowIconified [e])
            (windowOpened [e])))
     (.setSize window-width window-height)
     (.setVisible true))
windowClosedとwindowClosingのイベントハンドラを実装するのがポイントです。

参照
Frame
WindowListener

2014年9月29日月曜日

行指向ファイル処理フレームワーク

業務でファイルを一行ずつ読み込んで処理するプログラムをコーディングしているのですが、提供された設計書のフローチャートに従って実装を進めていたら、脳みそがぐちゃぐちゃにかき回されるようないらだちを覚えました。
"ファイルを一行ずつ読み込んで処理する"という要件は、あちこちで需要がありそうなので、モデルを考えてみました。 Process、FileFinder、FileHandler、LineHandlerの4つのクラスで構成します。

2014年9月22日月曜日

VB.NETを使い始めて戸惑ったこと3つ

最近VB.NETを使っているのですが、いくつか戸惑ったことがあったので紹介します。

Forループの終了条件
処理を10回繰り返そうとして次のようにFor文を記述します。
For i = 0 To 10
    Console.WriteLine(i)
Next
実行すると、11回実行されます。Toもループ変数の範囲に含むんですね。

charリテラル
VB.NETでは、charリテラルを次のように記述します。
Dim c As Char = "A"c
""c…。

抽象クラスの宣言
VB.NETでは、抽象クラスを次のように記述します。
Public MustInherit Class AbstractClass

End Class
MustInheritは「継承しないと使えないよ」という意味でしょうか。

2014年9月15日月曜日

JScriptからInternetExplorerを操作してYahoo!JAPANを検索する

JScriptからIEを操作し、Yahoo!JAPANで"ほどよくしっかり"を検索させてみました。











ちゃんと、このブログが先頭に表示されました。
JScriptからIEを操作できるということは、標準入力と標準出力を使ってIEを操作できるということで、諸々の自動化が捗るかもしれないということです。興味深い。

以下、コードです。

2014年9月8日月曜日

.NETで改行を含む文字列を組み立てるならStringWriterがおすすめ

プログラムの実行時に文字列を組み立てるなら、StringBuilderクラスを使うのが定石です。しかし、改行で区切った文字列を組み立てようとすると、どうにも見苦しくなってしまいます。
var sb = new StringBuilder()
.Append("select *").Append(Environment.NewLine)
.Append("  from Table1").Append(Environment.NewLine)
.Append(" where Column1 = @Value1").Append(Environment.NewLine);


そんなときはStringWriterクラスを使うのがお勧めです。
var sw = new StringWriter();
sw.WriteLine("select *");
sw.WriteLine("  from Table1");
sw.WriteLine(" where Column1 = @Value1");

コードがスッキリ見やすくなりました。

参照
StringWriterクラス
StringBuilderクラス

2014年9月1日月曜日

ADO.NETのData ProviderでRDBへの依存をカプセル化するにはDbProviderFactoryを使う

これまでに経験したシステム開発では、DBを決めずに開発が始まることはなかったので、必要になる場面はなかなかないと思いますが、DbProviderFactoryを使えばRDBに依存しないコードが書けます。
次に例を示します。
    class Class1
    {
        private readonly DbProviderFactory factory;
        private readonly string connectionString;

        public Class1(DbProviderFactory factory, string connectionString)
        {
            this.factory = factory;
            this.connectionString = connectionString;
        }

        public List<object> Method1()
        {
            using (var conn = factory.CreateConnection())
            using (var command = factory.CreateCommand())
            {
                conn.ConnectionString = connectionString;
                conn.Open();

                command.Connection = conn;
                command.CommandText = "select * from Table1 where ID = @ID";

                var param = factory.CreateParameter();
                param.ParameterName = "ID";
                param.Value = "ID1";
                command.Parameters.Add(param);

                var reader = command.ExecuteReader();

                var result = new List<object>();
                while (reader.Read())
                {
                    var arr = new object[reader.FieldCount];
                    reader.GetValues(arr);
                    result.Add(arr);
                }

                return result;
            }
        }

実際にはSQLもRDBに合わせてコーディングしないといけないので、DbProviderFactoryだけでは不十分と思います。